ブルーラジカル治療について~メリットとデメリット~
2025年03月03日(月)
その他
ブルーラジカル治療は、重度歯周病に対する効果が国に認められた世界初の非外科的治療法です。この治療法の主な特徴は以下の通りです
- 歯周ポケットに超音波振動とラジカル殺菌を同時に行います。
- 3%の過酸化水素水に405nmの青色光を当てることで発生するヒドロキシラジカルという活性酸素の強い酸化力で殺菌します。
- 殺菌だけでなく、超音波振動により歯垢やプラークの除去も同時に行えます。
ブルーラジカル治療の治療効果としては、以下のような点が挙げられます。
- 排膿や炎症の消失、歯周ポケットの浅化が期待できる。
- 軽度の動揺歯の揺れが治まる可能性がある。
- 従来の超音波洗浄と比較して、歯周組織の破壊を抑え、安定した状態に回復させる効果がより高い
次に、ブルーラジカル治療と従来の歯周病治療法には、以下のような主な違いがあります
治療方法
- ブルーラジカル治療:超音波振動とラジカル殺菌を同時に行います。3%の過酸化水素水に405nmの青色光を当てることで発生するヒドロキシラジカルという活性酸素の強い酸化力で殺菌します。
- 従来の治療法:主に超音波振動のみを用いて歯石やプラークを除去します。
殺菌効果
- ブルーラジカル治療:歯周ポケットの深部まで効果的に殺菌し、口腔細菌を99.99%殺菌します。
- 従来の治療法:重度の場合、歯石が残る可能性が高く、抗菌薬の投与が必要になることがあります。
侵襲性
- ブルーラジカル治療:非外科的アプローチで、切開や剥離などの外科的侵襲が不要です。
- 従来の治療法:重度の場合、外科的処置が必要になることがあります。
痛みと回復
- ブルーラジカル治療:痛みが少なく、約1割の方に軽度な痛みが発現する可能性があります。
- 従来の治療法:外科的処置を行う場合、痛みや腫れが比較的大きくなります。
治療効果
ブルーラジカル治療は、従来の超音波洗浄と比較して、歯周組織の破壊を抑え、安定した状態に回復させる効果がより高いことが期待されています。
ただし、ブルーラジカル治療にも適応範囲の制限や効果の個人差があるため、患者の状態に応じて適切な治療法を選択することが重要です
→より歯を残す選択をする場合、ブルーラジカル治療を受けていただくことで、残る確率が高くなります。また、歯周病悪化の速度を緩やかにすることができます。
続いて、ブルーラジカル治療のメリットです。以下のような事柄が利点となります。
- 非侵襲的治療:切開や剥離などの外科的侵襲が不要です。痛みや不快感が少なく、治療後の回復が早いのが特徴です。(約1割の方に軽度な痛みの可能性あり)
- 高効率な殺菌:ラジカル技術により、歯周ポケットの深部まで効果的に殺菌します。人体への影響が少なく、安全性が高いです。
- 抗生物質使用の最小化:化学療法に頼る必要がないため、頻回の抗生物質の使用を抑えられます。
- 治療効果:従来の超音波治療と比べて、歯周組織の破壊を抑え、安定した状態に回復させる効果が高いです。排膿や炎症の消失、歯周ポケットの浅化が期待できます。
- 再発リスクの低減:長期的な口腔の健康維持が期待できます
一方で、ブルーラジカル治療のデメリットもあります。以下の事があげられます。
- 治療時の違和感:レーザー照射時に軽度の違和感を感じることがあります(局所麻酔で軽減可能)。
- 費用:保険適用外の自由診療となるため、費用が自己負担となります。
- 効果の個人差:炎症の進行度や口腔内環境によって治療効果が異なることがあります。喫煙者や糖尿病患者など、歯周病のリスクが高い人では改善効果が限定的になる場合があります。
- 術後のケアの重要性:メンテナンスを怠ると再発のリスクがあります。継続的なセルフケアと衛生管理が重要です。
- 完治ではない:歯周病の進行を抑制するものであり、失われた歯周組織の再生はできません。
- 一時的な副作用:治療後に歯茎が一時的に白くなることがありますが、1~2日程度で元の状態に戻ります
また、ブルーラジカル治療の注意点はこのようになります。
- 保険適用外の自由診療となる
- 歯周病の完治ではなく、進行を抑える治療である
- 溶けた骨の再生はできません
- 局所麻酔が必要な処置です
- 治療後のセルフケアが重要
- 治療効果が不十分な場合、再治療や他の治療法を検討する場合があります
ブルーラジカル治療のを受ける際、以下の方は適応外になりますのでご注意ください。
- ペースメーカーを使用している方
- 無カタラーゼ症の方
- 光線過敏症の方
- 麻酔薬・光・過酸化水素アレルギーの方
- 妊娠中の方
以上がブルーラジカル治療のメリット、デメリットと特徴、注意事項などでした。